人は自分が考え出したアイデアは他人が考え出したアイデアより優れていると思い込みやすい。
これを避ける手段の例としては、プロジェクトのグループをふたつにわけてアイデアを出す人と評価する人を分けるといった方法がある。
これは"Think Smart"という著書で「NIH症候群」について記されたものの要約です。
"Think Smart"はこのように思い込みや勘違いが起きやすい場面の例を挙げて、それの科学的根拠や解決策を述べていく本です。
仕事や生活の身近な場面を例にしているので、非常にわかりやすく親近感を感じさせます。
また、「あれ、自分も勘違いしてた?」というちょっとヒヤッとする感じが読み進めやすい本です。
思い込みや勘違いについての本となると、いつも通りハースストーンやeスポーツの考察にあてるネタが浮かびやすいもので、今回は冒頭に記されていた内容からハースストーンに応用できそうなところを記してみます。
とりあげるのはこの本の冒頭部分です。
冒頭の「はじめに」という項に書かれた内容をざっくりまとめるとこんな感じです。
思考や行動の誤りを排除すれば、よりよい思考や行動が自然とできるようになる。
ハースストーンで常に「正解」のプレイングを実行するのは大変なことです。
トッププレイヤーでもよくわからないといいながらハースストーンをプレイする様子をみかけるというのに、私のようなプレイヤーが正解を追い続けることなど無理なのかもしれません。
ここで、先の"Think Smart"に記されている、「誤りを排除することでよりよい思考ができる」という内容を応用できないだろうかと思いつきました。
間違っているプレイングのなかには、間違っている理由が明確なものがあります。
例えば、
・ライフが持たない
・手札があふれる
・打点を損する
といった具合にです。
理由が明確な間違っているプレイングに着目して、それを避けていくことでも正解のプレイングに近づけるかもしれないと考えました。
また、明らかに間違っているプレイングは系統立てて整理されているものもあります。
初心者がやりがちなミスとしてとりあげられることが多い「先攻1ターン目に魔力の矢を使ってしまう」というものが有名でしょう。
間違っているプレイングは、以上のような理由で、トッププレイヤーでなくても理解しやすい場合が多いのではないかと思います。
間違いを避けることで、正解に近づける作戦というのもありなのかなと"Think Smart"を読んで思いました。
自己紹介
ハースストーンのブログ、動画の投稿活動をしています。