最初は一番基本的なミニオンのマナコストについて記してみます。
〇マナのミニオンはどれくらいの働きをするのかという観点から「マナコストを踏み倒す」というのがどういう動きなのかを具体的に表現することを目標とします。
ミニオンにおいてマナコストと効果の関係を考察するのに避けて通れないのが「標準スタッツ」という考え方です。
〇マナの標準スタッツがいくつなのかを調べるには、効果を持たないバニラミニオンを参照するのが通例です。
これについては、他サイトなどでも詳しく解説されているので、ここではさらっと並べていきます。
※は代表的なバニラミニオン
0マナ=1/1
※ウィスプ
※スノーフリッパーペンギン
1マナ=1/3 or 2/2
※ダイアモール
※魔法のワタリガラス
2マナ=2/3 or 3/2
※リバークロコリスク
※ブラッドフェンラプター
3マナ=3/4 or 4/3
※スパイダータンク
4マナ=4/5 or 5/4
※チルウィンドのイェティ
標準スタッツは一般的に以下の式に概ねあてはめることができます。
(式1)マナコスト×2+1=攻撃力+体力
以上がバニラミニオンのマナコストとスタッツの関係性になります。
では、なにかしらの能力を持つミニオンの場合はどうなるか。
一般的には以下の式にあてはめることができます。
(式2)マナコスト=標準スタッツ+効果
(式3)マナコスト=標準スタッツ-デメリット
<例1>
ミニドラゴン・メカニック
(4マナ 2/4 雄叫び: 2/1のメカ・ミニドラゴンを1体召喚する。)
スタッツが何マナ相当なのかが微妙ですが、式1よりだいたい3マナ相当とします。
また、1マナのトークンミニオンを召喚するので、これを1マナ相当の効果とします。
すると
マナコスト4=3マナ相当のスタッツ+1マナ相当の効果
と(式2)にあてはまります。
<例2>
沼地のドレイク
(3マナ 5/4 雄叫び:相手の陣地に猛毒を持つ2/1の「ドレイクスレイヤー」を1体召喚する。)
相手の陣地に1マナのミニオンを召喚することを1マナ相当のデメリットとすると
マナコスト3=4マナ相当のスタッツ-1マナ相当のデメリット
と(式2)も成立していることがわかります。
以上は左辺と右辺が「=」で結ばれていますが、今回の連載ではこれが「<」になったとき「マナコストを踏み倒している」と呼ぶことにします。
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