群馬県内有数の市街地である伊勢崎市から南西へのびる国道462号線をずっと進む――。
すると、いくつもの小さな集落や山間部をこえていったその先、県の西の端に人口1,000人ほどの小さな村があります。
この上野村という場所を私が知ったのは、つい最近のことで、群馬県を特集した観光情報誌に載っているのを読んでからです。
今回上野村へ行ってみようと決めたのは、この村の特産品である猪豚を使ったグルメを食べてみようと思ったのが一番だったのですが、それは次の機会に紹介することにしましょう。
ここでは上野村の観光スポットとしてまず第一にあげられることが多い不二洞について記します。
2021/3/31追記:こちらにて上野村の特産品、猪豚について記しました。
ー上野村の場所、アクセスー
現地で入手したガイドブックは「東京から約2時間で行ける。日帰りで自然を満喫できる。」といったことがアピールされていました。
調べると練馬ICから出発すると2時間程度でつくようです。
電車を利用した場合は2.5~3時間程度かかるようです。
ただ、今回メインで紹介する不二洞に行くために山道を行く必要があり、車でないと行きづらい場所にあります。
よって車での移動をおすすめします。
ー不二洞へのアクセスー
国道462号線沿いに不二洞を示す看板がたっている場所があるので、そこを曲がります。
2kmほど山道を進むと不二洞を有する川和自然公園に着きます。
入場チケットを購入すると、売り場から不二洞入り口までは、数百メートルの坂道を登ることになります。
看板の案内にしたがってください。
坂道や階段、その他不安定な足場を進むことが多いので注意してください。
※入場料、受付時間等はこちらのサイトなどで確認していただくようお願いします。
ー神秘的な光景と仏様のご利益を受けてー
不二洞は関東最大級の鍾乳洞といわれています。
その内部は各所にライトアップが施され、神秘的な光景が映し出されることがガイドブックなどで語られています。
しかし、あまり外部では語れていないものの不二洞の魅力として注目したいのは、仏教にちなんだ名称がつけられた鍾乳石の数々です。
鍾乳石の姿が仏様にみえたとのことなんですね。
なかでも「閻魔の金剛杖」とよばれる石柱は不思議な様相を呈していて、印象に残りました。
少し開けた空間にただ1本の石柱が床から立っているのです。
鍾乳石は100年の歳月でも数cmしかのびないとのことなので、この石柱ができあがるにはとても長い年月がたっていることになります。
この石柱は7回なでて願をかけると、願いが叶い、心配ごとがなくなるという言い伝えがあります。
「閻魔の金剛杖」を始め、洞内にはいくつか賽銭箱がおかれている場所もあります。
非日常的な光景を眺めながら、願掛けに巡るのもいいのではないでしょうか。