探検同盟リリース直後からクエストシャーマンに採用され続け、ワイルドイベント開始以降はほぼ全てのシャーマンデッキに採用されうるほどの汎用性の高い強カード「魔古の肉細工師」
見かけることが多いゆえにこのカードに対するある疑問を解消したくなりました。
「魔古の肉細工師」って名前、意味わからなくないか?
通常、レジェンド以外のミニオンカードの名前は一般名詞が使われるそうです。(レジェンドになると特定の個人名があてられる。個人だから当然、デッキへの2枚採用はできなくなる)
例えば、初級エンジニアとか石牙のイノシシっていわれればどんなものを指しているのかイメージしやすいじゃないですか。
一方で、魔古の肉細工師って言われたらどうですか?
まず、「魔古って何ですか?」ってなりませんか?
「肉細工師」っていうのはWorld of Warcraftのようなファンタジーの世界にはそういう職業かなにかありましたっけ?
ということでこの少々不思議な名前のミニオンにスポットをあててみます。
1. フレーバーテキストから考えてみる
フレーバーテキストになにかヒントがないだろうか。
ネットで調べてみるとフレーバーテキストとは「そのカードの背景設定や世界観を説明する」とありました。
魔古の肉細工師のフレーバーテキストは
「ワンモアセッ!」
いや、意味が分からない。
これ自体は、あのエクササイズビデオのビリーズブートキャンプで、ビリーが掛け声として言っている"One more set!"に由来しているそうです。
これのことで間違いないとは思う。
ただ、魔古の肉細工師との関連性がいまいちわからないですね……
いい機会なので他のカードのフレーバーテキストも少し読んでみたのですが、ハースストーンのフレーバーテキストは、カードの効果をもとにしたジョーク文が多い印象で世界観を補完するような内容は少ない印象でした。
2. 英語名から考えてみる
魔古の肉細工師は英語名では、
Mogu Fleshshaper
といいます。
"Mogu"とはWoWシリーズに登場する種族のひとつのようです。(参考→種族 - ハースストーン日本語Wiki HEARTHSTONE MANIAC)
「魔古」はMoguの和名に相当します。
"Fleshshaper"はWeblioをはじめネットの辞書をあたってみましたがヒットしなかったため、どうやら造語のようです。
"Flesh"は「肉」、"Shaper"は「形づくる人」という意味なのでこの2語を組み合わせた造語とみるのが自然なようです。日本語名はこの直訳(?)のようですね。
最初は、"Flesh"を「新鮮な」という意味でカタカナ語として使われる「フレッシュ」と取り違えそうになりましたが、実は「新鮮な」という方のフレッシュは"fresh"です。スペルが違います。
"shape"という言葉は、「形」という意味の名詞で覚える人が多数だと思いますが、よくよく調べると「作る」という動詞としての意味もあるそうです。
"shaper"は"-er"の接尾辞をつけた派生語ですね。
3. 英語のフレーバーテキストから考える。
He's here to shape *clap* you up!
直訳すると?
「彼はお前を造形するためにここにいる。バキバキッ!!」みたいな感じ?
ちょっと違うような気も……(この手の翻訳が得意な人がいたら教えていただけませんか?)
clapは拍手の音などを表す擬音語の類ですので、彼が肉細工するときの擬音語に相当するのかなと読み取りました。
おわりに
結局わからない……
実はボツネタすれすれだったのですが、カードの設定にふれるような記事を書いてみたかったのであげました。
英語の勉強素材としてはまずまずだった???
自己紹介
ハースストーンのブログ、動画の投稿活動をしています。
最高ランク:レジェンド235位(2019/9/21)
https://twitter.com/doordoor_hearth
Youtube